捨てるところがない!実も皮も種も栄養たっぷりのブドウを食べよう!

普段私たちの生活にもなじみが深く、秋の味覚の代表格であるぶどうの歴史は古く、紀元前3000年ころコーカサス地方や、カスピ海沿岸でヨーロッパブドウの栽培が始まっていました。古代ギリシアではワイン醸造のためのブドウ栽培がおこなわれ、ローマ帝国が支配するようになると帝国各地でさかんに栽培されるようになります。

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しかし、ローマ帝国の崩壊によってブドウ栽培も下火になり、11世紀から14世紀ごろの気候変動も受けて、ブドウの栽培地域は南方に限られていきました。また、紀元前2世紀ころには中国でも栽培が始まっています。大航海時代になり、世界各地にブドウの栽培も広まっていきました。現在のワイン産地として有名なチリなどにも、このころ持ち込まれています。北アメリカ大陸では、インディアンがアメリカブドウを盛んに利用していて、その害虫によりヨーロッパブドウはあまり浸透しなかったようです。アメリカブドウはワインよりもジュースに適しています。一方、中国を経て日本に入ってきたヨーロッパブドウが自生し、鎌倉時代初期に現在の山梨県で甲州種の栽培が始められました。江戸時代に入ると、甲州の名産品として栄え、かの俳人松尾芭蕉も「勝沼や 馬子も葡萄を食ひながら」という句を残しています。現在、世界のブドウ生産量第一位は中国で、日本の中では山梨県がトップです。

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ブドウには、カリウム、鉄、亜鉛、銅などのミネラルが豊富です。また、抗酸化作用があり、ガンや動脈硬化の予防効果があるというポリフェノールがたくさん含まれています。その一種であるアントシアニンは、視力回復や活性酸素を除去してくれる効果があります。赤ブドウの皮に多く含まれているので、皮も食べることが望ましいのですが、苦手な方は皮ごとミキサーにかけてジュースにしたり、凍らせて食べるのも良いようです。ブドウの甘みの素であるブドウ糖と果糖は脳の栄養素でもあり、体内へ吸収が早く、大きな疲労回復効果があります。そのため、産前産後の女性や病中病後の栄養補給にも適していて、栄養価の高さからヨーロッパでは「畑のミルク」とも呼ばれています。ブドウの種にはタンニンが含まれています。これは、渋みのもとですが、抗酸化作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用があり、脂肪燃焼促進効果があるといわれていますので、ダイエットや美容にも効果的ですね。ブドウはそのまま食べるほかにも、ワインやジュースなどの飲み物にしたり、ジャムやゼリー、または乾燥させてレーズンにしたりと様々な食品に加工されています。

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美容にも健康にもうれしい効果がたくさんつまったブドウ。旬の時期にはおいしいブドウを食べて、それ以外のシーズンでも栄養価がぎゅっと凝縮された加工品でブドウの栄養を余すことなくとれるようにしたいですね。

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